【2時限目】車の一括査定が流行る理由 - ディーラーの下取り制度がカギ

1時限目では、一括査定の仕組みについて説明しました。次は、なぜ車の一括査定が流行しているのかについて説明していきます。

 

実は一括査定と対立する立場にあると思われがちな、ディーラーの下取りが一括査定を流行させているんです。

 

一括査定を利用する方は、高く買取額を実現するためにディーラーの下取り価格は参考にしてはいけません。理由は後程。

(忙しい方向け)この記事のポイント
・ディーラー下取りは「新車を売る」ことが目的
・下取り価格が買取価格より安いのは至極当然のこと
・下取り価格と買取価格を比較することは「妥協」に直結する

一括査定は高く売れると言われるが・・何と比べて高いの?

車のラジオから流れてくるの車買取業者のCMでは、こういう謳い文句がよく使われます。

 

高く売るなら〇〇!(企業名)

あなたの愛車、高く買い取ります!

 

車を高く買い取る=顧客(あなた)にとって良いことというのは直観的に理解できます。

しかし、一体全体何と比較して高く買い取ってくれるのでしょうか。

 

その答えは、「(ディーラーの)下取りと比較すると高く買取する」ということです。

 

ディーラーの下取りは新車購入のためにある(ので、安く買いたたかれる)

車を売る動機の大半は車の乗り換えです。

車が古くなったり、家族構成が変わったりして今の車から別の車に買い替えをします。

その際、ディーラーに赴いて新しい車を決める際にディーラーの営業からこう言われるのです。

 

車の下取りはありますか?

 

車の買取、一括査定を知らない人はこの営業さんからの言葉に従ってディーラーの下取りで車を売って新車を購入する流れです。

買取業者や一括査定サービスが台頭していなかったひと昔前までは、これが当然の流れでした。

新しい車の見積もり明細には下取りする車の買取金額が書いてあり、その分が購入金額から相殺される形になるのが一般的な下取りです。

下取りは新車に乗り換える手際としてはとても合理的で自然な買取形式です。

新車が納品される直前まで、今の車に乗ったまま生活ができますし、新車が納品された際にディーラーに車を持ち込んで言葉通り「乗り換え」するだけで古い車とはサヨナラすることができます。面倒な手続きとかはディーラーにお任せでOKです。

車の乗り換えが楽な下取り制度。現在でも利用する人が多いのも納得できます。

 

しかし、下取りには決定的な弱みがあるのです。

それは、下取り価格の低さです。

なぜディーラーの下取り価格は安いのか

同じ状態の車なのに、どうして下取りだと「価格が安い」と言われているのでしょうか。

少し掘り下げて説明します。

 

買取価格の決め方が画一的

そもそも、買取業者とディーラーの下取りでは、買取価格の決め方が違います。

買取業者の買取価格・・・車の市場価値(相場)と車の程度から勘案して決定
下取の買取・・・車種、年式(何年落ちか?)をベースに画一的に決定
買取業者は、ライバルがたくさんいますのでライバルに負けないような買取価格を提示する必要があります。
また、市場価値(中古車販売市場でその車がどれくらいの価値があるのか)をきちんと見極めて買取価格を提示しなければなりません。
その結果、必然的に買取業者が提示する買取価格は市場価値に沿った値段になります。
一方、ディーラーの下取りは上記の通り車の程度から画一的に決定されることが多いです。その結果、中古車市場では人気の車種でも程度相応の値段しかつけてくれません。
高価なオプションやパーツを付けていても、その価値をきちんと見極めてもらえない可能性もあります。
その結果、下取りはどうしても買取価格よりも低い値段になってしまうのです。
買取業者の謳い文句である、「下取りよりも〇〇万円高い」というのは、仕組み上当然のことなのです。

買取が本業ではない

買取業者は、あなたの愛車を買い取った後、中古車市場に放出してその利ざやで儲けます。誤って高い値段で買い取ってしまうと儲けが出ませんし、低すぎるとライバル業者に取られてしまいます。
繰り返しになりますが、買取業者の儲けは車を買い取ってそれを販売して利ざやを得ることです。台数をこなせばこなすほど儲けが大きくなります。逆に、台数が少なくなると利益が出なくなります。
一方、ディーラーでは新車を販売することによる利益がメインであり、中古車の買取はあくまでも新車を売るためのオマケでしかありません。
しかも、下取りを希望する人はこれから購入する新車の事に意識が向いていて、今乗っている車の価値がどれくらいなのかを真剣に考える人はそうそういないのです。
その結果、下取りで安く買いたたかれても文句も出ないという状況が生まれています。
(もったいない・・)

下取り査定額を買取業者の買取価格と比べてはいけない

ここまでの説明を読んで、これからあなたが愛車を高く売ろうと考えている時に、下取りと買取で価格を比較してみようと思うかもしれません。

下取りも買取も、車にあまり詳しくない方から見たらとても似ているものです。

でも、先ほど説明した通り下取りと買取は全く別物の制度、ルールで決められた価格なので比較することに意味がありません。

 

それどころか、買取価格が下取価格よりもそこそこ高い値段に見えてしまうために、買取業者が提示する額がまだ限界値ではないのに、

 

下取りと買取で比べると〇〇万円も違うんだ。じゃあ買取してもらえば損しないな。

と勘違いをしてしまい、買取業者としてはオイシイお客様になってしまう可能性が高くなります。

ネットの普及と共に一括査定が流行

インターネットが本格的に個人で利用できるようになる前は車の買取=下取りと言ってもいいほどでした。一括査定サービスもありませんでした。

 

当然ですね。1時限目で話した通り、一括査定は買取業者が一括査定サイトにお金を払って車を売りたいという人の情報を効率的に入手する仕組みだからです。

 

今では、だれもがカンタンにパソコンやスマホでインターネットにアクセスできる時代です。

 

下取りよりも買取の方が高く車を売れることは大分浸透してきていますが、それでもまだ高値売却を目指すには

インターネットのメリットを活かした一括査定を利用しない手はありません。

次の3時限目では、車を高値で売るために知っておく必要がある「一括査定」に参加する企業やサービスについて説明してきます。

 

最後に

最後に、2時限目のサマリです。

2時限目のサマリ
・下取りと買取はまったく別の制度であることを知っておくべし
・下取価格と買取価格を比較することは無意味どころか逆効果
・買取価格同士で競わせることが高値売却の最低ライン

 

 

 

 

 

 

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